岩手県/県立病院等経営計画、釜石(釜石市)と遠野(遠野市)両病院建替へ

2024年9月5日 工事・計画 [6面]

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 岩手県医療局は、老朽化が進行している県立釜石(釜石市、病床数180床)、遠野(遠野市、122床)両病院の建て替えに2025年度にも着手する。12月の策定を目指す次期「県立病院等経営計画」(25~30年度)の期間内に、いずれも現在地か周辺で再整備する。機能や病床規模は周辺の医療資源や今後の需要見込みなどを踏まえて総合的に検討。限られた医療資源の中で良質な医療を持続的に提供するため、各医療機関間で役割分担と連携を一層強化する。
 経営計画の素案は12日まで意見を募る。各保健医療圏域での地域医療構想調整会議、各県立病院運営協議会での意見を踏まえ、12月末に策定する予定。25年から適正な規模・機能の検討など、個別の建て替え計画に着手する。
 県立釜石病院の所在地は甲子町第10地割483の6。再整備後は「ケアミックス・連携強化」型の基幹病院に位置付け、高度・専門医療から回復期、リハビリテーションなどの身近な医療までを他基幹病院と連携して対応する。リニアックなどの高度医療器械は、更新時期に合わせ大船渡病院に集約する。
 県立遠野病院は松崎町白岩第14地割74。準広域の地域病院として、地域に必要な交通外傷などの対応や救急患者の初期治療などを担う。一定の専門診療科(透析など)を設けながら、在宅医療なども提供する。