ポリウス/国産建設用3Dプリンター量産へ、25年夏納品分・9月11日から予約受付

2024年9月6日 企業・経営 [1面]

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 建設用3Dプリンターを手掛けるPolyuse(ポリウス、東京都港区、岩本卓也代表取締役、大岡航代表取締役)は5日、国産建設用3Dプリンター「Polyuse One」の先行受注販売の予約を開始すると発表した。量産製造モデルで、11日から受け付ける。導入への総合的支援を含めた販売価格(税込み、送料込み)は3300万円を想定するが、オプションなどにより変わる可能性がある。先着30台。2025年夏ころから順次納品する予定だ。
 耐久試験や検査を実施済みで、自由度の高い積層意匠を実現する。キャスターにより容易に移動でき、折り畳めるタイプとなっている。据え付けや折りたたみの時間は5分程度で柔軟に現場に対応する。
 展開時の3Dプリンターの大きさは、全幅3980ミリ×奥行き3590ミリ×高さ2650ミリ。造形サイズは全幅3000ミリ×奥行き2500ミリ×高さ1900ミリ。重量は560キロ。
 同社は建設用3Dプリンターの試作機を10台規模で展開し、土木・建築分野で施工実績を積み重ねてきた。昨年には国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録されている。
 11~13日に大阪市住之江区のインテックス大阪で開かれる建設DX展(RXJapan主催)で展示する。25年5月にも先着70台で受注予約を受け付け、26年春ころから納品する予定としている。