徳島県/JR車両基地移設構造案、高架橋と盛り土の2案で整理

2024年9月10日 工事・計画 [9面]

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 徳島県は、徳島市役所の東側に移設を検討しているJR四国の車両基地の構造案を明らかにした。高架橋構造と盛り土構造の2案。高さ約5・5メートルの高架橋構造とする案は、高架下の空間に商業施設を誘致するなどしてにぎわい創出につなげる。工期はおおむね5~6年、事業費は約180億円と試算した。約1・5メートルの高さに盛り土して基地を設置する案の工期はおおむね3~4年、事業費は約150億円と試算している。
 9日に開いた9月県議会常任委員会(事前委員会)の県土整備委員会資料に盛り込んだ。JR徳島駅北口設置に伴う車両基地移設検討事業の中間報告となる。
 これとは別に車両基地を市南部の牟岐線沿いに移設する従来計画に基づく事業の試算額もまとめた。▽A案(車両基地の移設+鉄道の高架化+自由通路〈グラウンドレベル〉の設置)=約800億円程度▽B1案(車両基地の移設+自由通路〈跨線橋形式・2階〉の設置)=約160億~170億円程度▽B2案(自由通路〈跨線橋形式・2階〉の設置)=約20億~40億円。