回転窓/デジタルネイティブの変化

2024年9月13日 論説・コラム [1面]

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 米アップルがiPhoneの新機種を20日に発売する。独自の生成AIを組み込み、多彩な新機能を搭載するそうだ▼電話の通話終了時に重要なポイントを要約する機能を用意。自然言語を使って特定の写真を探すことも可能に。撮影した画像の整理作業が楽になりそう▼2010年以降に生まれた「α世代」の65%は、中学生になるまでにスマートフォンを所有している--。マーケティング・リサーチを手掛ける日本インフォメーション(東京都中央区、斎藤啓太社長)が10日発表の調査結果だ。Z世代より確実に早まっている▼α世代にとっては、プログラミング教育も当たり前。時代とともに変革の主人公は移り変わる。デジタルネーティブ世代の中でも、AIなどへの対応力に差がついていくだろう▼スマートフォンが席巻しているが、こうした状況がいつまで続くかは不透明。脳へのチップ埋め込みはもう少し先だろうが、ウエアラブル端末が中心となる世界は近そうに思える。中高年層から「付いていけない」とぼやきが聞こえそうだが、手書きからパソコンへの進化に応じてきたはず。変化を楽しむ姿勢で臨みたい。