四国整備局/奈半利安芸道路安田~安芸整備(高知県)、初の設計協議合意へ

2024年9月18日 工事・計画 [11面]

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 四国地方整備局が高知県に計画している一般国道55号奈半利安芸道路(安田~安芸)で、安田町安田西地区(延長2・1キロ)の設計協議が合意に達し、20日に安田町役場で調印式が行われる。安田~安芸間の設計協議の合意は今回が初めて。道路用地が確定し、用地取得に向けた準備が整うことになる。今後、用地測量調査や用地交渉の手続きを進めていく。
 奈半利安芸道路の安田~安芸間は安田町東島~安芸市伊尾木の延長9・1キロ。設計速度80キロの2車線(幅員12メートル)自動車専用道で土工部が7割を占める。構造物はトンネルが延長780メートルと430メートルの2本、延長20~420メートルの橋梁13本となる。安田IC(仮称)と安芸東IC(仮称)を設ける。全体事業費は約490億円を見込む。
 四国8の字ネットワークを形成する阿南安芸自動車道の一部として、南海トラフ地震発生時に住民の避難や緊急物資の輸送を支える「命の道」となる。物流拠点や空港、高次救急医療機関などへのアクセスを向上し、高知県東部地域の産業振興や観光振興、緊急輸送など医療活動を支援する。安田~安芸間は2022年度に事業化し、調査・設計を進めている。