兵庫県加西市/市立加西病院移転建替基本構想・計画骨子案、3棟総延べ1・2万平米

2024年9月18日 工事・計画 [10面]

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 兵庫県加西市は施設の老朽化が進む市立加西病院(北条町横尾1の13)の建て替えに向けた基本構想と基本計画の骨子案を公表した。現在地から南東約3キロに位置する敷地約4・3ヘクタール(豊倉町)に移転を予定している。2024年度中に基本構想・基本計画をまとめ、25年度に設計着手する見通し。30年度の開院を目指す。
 市立加西病院は1953年に前身の組合立国保北条病院として設立。2次救急医療など北播磨地域の中核病院としての役割を担っている。現在の建物は築約50年が経過し、耐震性などで課題を抱えていた。
 新病院の病床数は136床で、診療科目は現行の17科を継承する。建物は3階建て程度、規模は1床当たり90平方メートルと換算し総延べ約1万2240平方メートルを想定。病棟は急性期(56床)と回復期(40床×2棟)の計3棟を予定している。患者用の駐車台数は約290台、職員用は約240台を計画する。建設予定地は現況、ため池のほか農地などの民有地で構成する。
 整備手法は従来方式か設計・施工一括(DB)方式、ECI方式のいずれかで基本設計段階で検討していく。
 25~26年度に基本・実施設計、26~27年度に敷地造成工事を進める。28~29年度に本体建築を行う予定。
 現段階の概算事業費は約130億円。うち設計・監理費約4億7000万円、建築工事費約99億4000万円を見込む。
 市立加西病院は当初、現在地建て替えを予定していたが、23年度に事業費の高騰などを踏まえ移転する方針に転換していた。