2019年秋に襲来し東北各地に甚大な被害をもたらした台風19号。宮城県の最南端に位置する丸森町では被災した国道349号のうち、特に被害が大きかった耕野不動~大張川張区間を別ルートで整備する災害復旧事業が進行する。国土交通省東北地方整備局が発注し、佐藤工業が施工する「丸森第1号トンネル工事」は掘削開始から2年を経て今夏に貫通を迎えた。想定外の岩盤に遭遇するなど幾多の困難を創意工夫と技術力で乗り越え大きな節目に到達。地域が待ち望む安全で安心できる暮らしの実現に向けプロジェクトは総仕上げの段階に入る。