千葉市/幕張海浜公園3ヘクタールを民活導入で再整備、事業予定者は三井不らグループ

2024年9月25日 工事・計画 [5面]

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 千葉市は、県立幕張海浜公園内の3ヘクタールのエリアを民間活力を導入して再整備する。同公園の活性化や魅力向上を目的に、交流・飲食などの機能を持った施設のオープンを計画している。施設整備と運営の事業予定者として、三井不動産を代表とするグループのカイマクパートナーズを選定した。2025年12月ごろに事業計画をまとめる見通し。26年1月にも着工し、27年夏ごろの供用開始を目指す。
 20日、「幕張海浜公園活性化施設整備・運営事業」の事業予定者を公表した。カイマクパートナーズの構成企業は新日本建設、西武造園。10月にも基本協定を締結し、同公園内の再整備を進めていく。事業期間は同協定で定める。20年以内を想定する。
 同公園の所在地は美浜区ひび野2の116ほか(面積71・9ヘクタール)。芝生公園や出会いの広場が広がるAブロック、にぎわいの広場や花時計、大芝生広場が配置されたBブロック、日本庭園「見浜園」があるCブロックで構成する。公園管理者の県と協議の上、19年4月から市が主体的に管理・運営している。
 再整備はにぎわいの広場を含むBブロックを対象とする。同グループの提案によると、コンセプトは「ひとも緑も健やかに。~ウェルネスライフの幕開け~」。広場を中心に▽イベントやマルシェを開催するアクティブエリア▽バーベキューや野外活動ができるコミュニティエリア▽ステージイベントを呼び込むステージエリア-の3エリアを設ける。
 広場に開かれた施設として、スポーツテーマとした「Park WEST」、カフェや多目的フィットネススタジオを誘致した「Park EAST」を整備。円形広場に沿って同公園全体と周辺をつなぐ「リングパス」や、明るく快適な緑の園路「コモレビフォレスト」の構想も描いた。