ゼネコン、道路舗装会社/ハイウェイテクノフェアで床版取り換えや遠隔技術PR

2024年9月27日 行事 [3面]

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 建設各社が高速道路の老朽化対策や長寿命化に向けた技術開発に力を注いでいる。高速道路の老朽化対策などをテーマにした「ハイウェイテクノフェア2024」(主催・高速道路調査会)が26日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開幕した。ゼネコンや道路舗装各社が多数出展。床版取り換え工事の急速施工やアスファルト補修の効率化技術、トンネル関連技術が目立つ。建設機械の遠隔技術などをアピールしている社も多く見られた。会期は27日まで。
 ゼネコンではIHIインフラ建設や青木あすなろ建設、安藤ハザマ、大林組、奥村組、鹿島、熊谷組、鴻池組、五洋建設、清水建設、大成建設、竹中土木、鉄建建設、東急建設、戸田建設、飛島建設、西松建設、ピーエス・コンストラクション、不動テトラ、前田建設、三井住友建設らが出展。道路舗装会社は大林道路、ガイアート、佐藤渡辺、大成ロテック、東亜道路工業、日本道路、福田道路、前田道路、三井住建道路らがPRしている。
 展示ブースでは、床版の更新技術が多くを占める。鹿島は既存床版の撤去から新設床版の架設まで一連の作業を同時並行で行う「SDRシステム」や、高速道路橋床版のリニューアル工法を紹介。大成建設も高速道路の床版更新技術や車両進行(橋軸)方向の床版接合を効率化する施工法「Head-barジョイント」などを来場者にPRした。
 大林組は中空床版取り換え技術「HOLLOWAL」をプレゼンテーションを交えながら解説。清水建設は橋梁リニューアル工事の生産性向上技術を説明した。
 トンネル施工の効率化や建機の遠隔操作技術も多数出展。前田建設は山岳トンネルのリニューアル技術や覆工コンクリートの再生技術などをアピール。西松建設は山岳トンネル重機の遠隔システム「Tunnel RemOS」をデモンストレーションし来場者に紹介している。
 世紀東急工業はアスファルトフィニッシャーの遠隔操作・自動操舵(そうだ)システムを実演した。環境負荷を低減する舗装材や簡易施工を実現する舗装材などのPRも目立ち、大成ロテックは雨でも施工可能な全天候型の高耐久常温アスファルト混合物をPRしている。
 このほか、アクティオやエクシオグループ、応用地質、オリエンタル白石、国際航業、JFE建材、住友大阪セメントなど建設関連企業も独自技術やサービスを紹介している。