神奈川県鎌倉市/新庁舎等基本設計・DX支援業務、最優秀提案者に日建設計

2024年10月4日 工事・計画 [5面]

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 神奈川県鎌倉市は3日、公募型プロポーザル「鎌倉市新庁舎等基本設計及びDX支援業務委託」の最優秀提案者に日建設計を選定したと発表した。12月末にも契約する見通し。4者から提案があり、次点は内藤廣建築設計事務所・松田平田設計JVだった。提案価格(税込み、以下同)は2億9480万円。DX支援事業者(協力会社)としてチームラボが参画する。業務履行期間は2026年2月27日まで。契約上限額は2億9496万5000円だった。
 提案名は「鎌倉ONE」。基本コンセプトは「ひとつながりの未来の庁舎」。▽行政サービスのデータベース一元化▽ソフト・ハード・DXの一体化▽既存行政施設を一つにつなぐネットワーク構築-などを提案した。審査では汎用(はんよう)性の高い設計など総合的に高い評価を得た。提案は5階建て延べ2万4300平方メートル規模。今後の調整で2000平方メートル程度減らすことも可能としている。
 新庁舎整備基本計画によると、6階建て延べ約2万5000平方メートルの複合施設を想定していた。事業手法は基本設計先行型の官民連携事業で実施する。概算施設整備費は約170億円。現時点では30年度以降の移転・供用開始を目指すとしている。
 新庁舎建設予定地は湘南モノレール湘南深沢駅に近接する深沢地区。周辺では32年度にJR東海道線の新駅「村岡新駅」も開業を予定しており、鎌倉市と新駅ができる藤沢市が周辺のまちづくりを計画している。