西日本高速四国支社/徳島道4車化で超高耐久橋梁第2弾を計画、施工は三井住友建設

2024年10月7日 工事・計画 [9面]

文字サイズ

 西日本高速道路四国支社は、徳島自動車道土成IC~脇町IC間の4車線化事業で新設する「指谷川橋」(橋長113メートル)について、非鉄製材料を用いた超高耐久橋梁とする方針だ。鉄筋やPC鋼材に代わり、腐食しない新材料を緊張材として用いる。超高耐久橋梁の技術は西日本高速道路会社と三井住友建設が共同開発した。導入は同区間に2021年1月に完成した別埜谷橋(同27・5メートル)に続く第2弾となる。
 超高耐久橋梁「Dura-Bridge」は腐食しない新材料「アラミドFRPロッド」を採用。構造物の耐久性を向上し、将来の維持管理の負荷低減を図ることができる。別埜谷橋は、新設の高速道路本線橋として初めてこの技術が導入された。
 三井住友建設が設計・施工を手掛け、20年度土木学会田中賞、21年度プレストレストコンクリート工学会賞など多くの受賞歴がある。
 第2弾は「徳島自動車道指谷川橋(PC上部工)工事」。PC3径間連続バタフライウェブ橋の上部工を新設する工事で、橋面積は約1000平方メートルとなる。工事場所は徳島県阿波市土成町秋月。工期は25年1月10日~28年8月21日。9月6日に三井住友建設と随意契約した。契約金額は26億6970万円(税込み)。
 別埜谷橋で技術的なモニタリングを続けてきた結果、100メートルを超える橋梁にも適用できる見通しが立ったことから導入を判断した。