北海道開発局札幌開建/雨竜第2ダム堤体建設1期工事・技術協力業務プロポ公告

2024年10月9日 工事・計画 [6面]

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 北海道開発局札幌開発建設部は9日、技術提案・交渉方式(ECI方式)の技術協力・施工タイプを採用する「雨竜川ダム再生事業の内雨竜第2ダム堤体建設第1期工事」と「同工事にかかる技術協力業務」の公募型プロポーザル(WTO対象)を公告した。参加申請と技術資料の提出は12月2日まで受け付ける。技術評価点が最も高い者を優先交渉権者に選び、技術協力業務契約を締結する。その後、工事価格などの交渉を実施し、交渉が成立した場合に施工契約を締結する。
 同工事はICT活用工事、BIM/CIM適用工事(発注者指定型)、新技術活用工事の対象工事で、生産性向上チャレンジ、建設キャリアアップシステム(CCUS)義務化モデル工事の試行対象となっている。
 参加資格は一般土木工事と土木関係建設コンサルタント業務の資格を有する単体または、それらの資格者で構成する特定JV。一般土木工事の経営事項評価点数が単体とJV代表者は1200点以上、代表者以外のJV構成員は1100点以上など。所定の施工実績が必要となる。
 工事場所は北海道幌加内町。技術協力業務の予定期間は2025年10月17日まで。優先交渉権者に与えられる工事の内容は基礎掘削工約5万5000立方メートル、コンクリート打設工約2万1000立方メートル、基礎処理工約2300メートル、構造物取壊し工、鞍部(あんぶ)処理工、堤体分離面対策工、天端橋梁工、新設放流設備工(放流管)各一式。予定工期は30年3月18日まで。
 今回の工事は、北海道電力が発電用として管理する雨竜第1ダムと雨竜第2ダムに治水機能を付加する雨竜川ダム再生事業の一環として、雨竜第2ダムの堤体かさ上げを行うもの。雨竜第2ダムは堤高35・7メートル、堤頂長230メートル、堤体積9万3000立方メートル、総貯水容量2160万立方メートルの重力コンクリート式ダム。再生事業では3・8メートルかさ上げして堤高39・5メートル、堤頂長255・7メートル、堤体積12万5000立方メートル、総貯水容量2410万立方メートルとし、新たに630万立方メートル分の洪水調節容量を確保する。