住友不ら/ゆりかもめ新橋駅前でオフィス2棟解体、施工は丸徳興業

2024年10月10日 工事・計画 [4面]

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 新交通ゆりかもめ新橋駅のそばで、隣接する2棟のオフィスビルが解体される。2棟は総延べ1万平方メートルの規模。1棟目(東新橋一丁目ビル)の解体工事は住友不動産、2棟目(下島ビル)は所有者の下島包装開発(東京都港区)が発注した。いずれも丸徳興業(千葉市稲毛区)が施工する。11月の着工、2025年7月末の解体完了を目指す。住友不らは跡地の開発計画を明らかにしていない。
 計画地は東京都港区東新橋1の2。第一京浜道路の上空に同駅があり、計画地は同道路と同駅の両方に面した角地に位置する。東新橋一丁目ビルはSRC造地下2階地上10階建て延べ6984平方メートルの規模。下島ビルはSRC造地下1階地上10階建て塔屋2階延べ3461平方メートルの規模。
 計画地の用途地域は商業地域に当たり、容積率は800%、建ぺい率は80%とされている。
 住友不は過去に計画地の南側隣接地でも開発を手掛けた。オフィスビル「住友不動産汐留ウイング」(S造地下1階地上14階建て塔屋1階延べ9932平方メートル)を20年に竣工させている。設計を日建設計、施工は鹿島が担当した。
 第一京浜道路を挟んで向かい側では、新橋駅東口地区再開発協議会も活動している。複合施設「新橋駅前ビル」などを含む約1・7ヘクタールのエリアを再開発し、オフィスや商業施設、ホテル、サービスアパートメントなどを入れる。協議会は大成建設とアール・アイ・エーとの間で業務支援協定を締結済み。事業協力者として三井不動産とダイビル、トヨタ不動産の3社が参画している。年内にも再開発準備組合に移行する。