堺市/旧高倉台西小跡地民間活用、24年度内にも公募要領検討着手

2024年10月10日 工事・計画 [18面]

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 堺市は泉北ニュータウンの泉ケ丘駅前地域の一角にある旧高倉台西小学校跡地(南区高倉台1)の一部約1・6ヘクタールの民間活用に向け、早ければ2024年度中に公募要領の検討に入る。公募型プロポーザル方式による事業者公募を予定しており、市場調査を実施した上で検討業務を発注する。25年度中の事業者の公募・選定を目指す。
 旧高倉台西小は15年3月に閉校となった後、跡地全体約2・2ヘクタールの活用を段階的に進めている。これまでに跡地中央部の敷地(6711平方メートル)でみどり学園が大阪健康福祉短期大学キャンパスを開設し運営中。その東西両側に残る二つの活用地(4856平方メートルと1万0710平方メートル)の計1万5566平方メートルが今回の公募地となる。
 活用方針では売却か定期借地を想定する。▽子育て世帯や高齢者に配慮したマンション(必須)▽介護・障害者向け福祉施設▽人口増加を想定した避難所機能、交流機能-などの導入を求める。
 市場調査は地域経済研究所が担当し面談方式で実施する。民間事業者10者以上にヒアリングし、市場ニーズや具体的な活用案、実現可能性を探る。
 泉ケ丘駅前地域はまちびらきから50年以上が経過し、公共インフラの老朽化やコミュニティー機能の低下が課題となっている。特に旧高倉台西小跡地を含むエリアで市は「教育・交流コアゾーン」と位置付け、駅前と住宅地をつなぐ立地を生かしたまちづくりに取り組む方針を打ち出している。