回転窓/選挙モード突入

2024年10月11日 論説・コラム [1面]

文字サイズ

 衆院が9日に解散され、事実上の選挙モードに入った。15日公示、27日投開票の短期決戦となる▼石破茂首相は9日の会見で、政治への信頼回復に触れた上で、能登半島地震など災害対策に言及。「平時からの備えである事前防災を強化していかなければならない」と訴えた。「党内融和よりも国民の共感を得ることが大事」と国民目線を尊重する方針も強調した▼経済や福祉、子育て、外交など重視する分野は人によってさまざま。とはいえ、安全・安心な暮らしが続くことが前提になっていることは多くに共通するはず▼米国で大型ハリケーン「ミルトン」が猛威を振るっている。勢力は弱まっているようだが、南部フロリダ州では非常事態宣言が発令され、多くの人が避難している。被害が広がらないよう祈るばかりだ▼自然災害の猛威は、世界中のどの場所でも対岸の火事でいられない。ハード・ソフトの両面からいかに計画的に備えていけるかが問われている。推進力として政治の力は大きい。衆院選は、求められる政策への本気度を見極める絶好の機会。将来世代に何を残すべきかも考えながら大事な一票を投じたい。