日空衛/横浜市で全国会議開く、新中期ビジョン発表・CN貢献など重点6項目

2024年10月18日 行政・団体 [1面]

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 日本空調衛生工事業協会(日空衛、藤澤一郎会長)は17日、横浜市西区の横浜ロイヤルパークホテルで第29回全国会議を開いた。会員企業などから約400人が参加。2015年策定の現行中期ビジョンを発展させた新たな中期ビジョン「日空衛2025」を報告した。
 9月の理事会で承認した新ビジョンの主題は「持続可能な社会へ貢献、魅力ある空調衛生工事業への挑戦!」。▽50年カーボンニュートラル(CN)への貢献▽生産性向上への挑戦▽社会的信頼の確保と発信▽魅力ある空衛工事業への変革▽健全な経営環境の構築▽業界全体の活性化に向けた取り組み-の六つを重点項目と位置付ける。
 藤澤会長は冒頭あいさつで官民の旺盛な需要により業界が活況を呈する一方、人手不足や建築費の高騰は不安要素と指摘。特に「人手不足は一朝一夕では解決せず、いかに工事を省力化するかが喫緊の課題だ。将来の担い手確保には働き方改革の深化が必要不可欠であり、さらなる推進に取り組む」とし、24年度末に新たな行動計画を策定する方針を示した=写真。
 全国会議では国土交通省不動産・建設経済局の平田研局長が来賓あいさつ。ジャーナリストの河合雅司氏が人口減少時代の事業成長の考え方、大川印刷の大川哲郎社長が地方中小企業とSDGs(持続可能な開発目標)をテーマに講演した。このほか崎陽軒の野並晃社長と神奈川県空調衛生工業会の有井清会長がローカル企業の課題について対談した。