千葉県旭市/干潟地域3校統合小28年4月に開校、校舎大規模改造設計入札公告

2024年10月24日 工事・計画 [5面]

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 小中学校の再編を進める千葉県旭市は、干潟地域にある3小学校(中和小、萬歳小、古城小)を古城小に統合する。同小校舎や体育館は大規模改修を行う。既存のプールは解体し、跡地をバスロータリーなどにする。学校名は公募で決定し、「旭市立ひかた椿小学校」となった。開校は2028年4月を予定している。17日、統合小の大規模改造工事に伴う実施設計業務の一般競争入札を公告した。
 業務名は「(仮称)旭市立干潟地域統合小学校大規模改造工事実施設計業務委託」。事後審査型の制限付き一般競争入札となる。入札期間は25~29日。30日に開札する。履行期間は契約締結日の翌日から25年5月31日まで。予定価格は事後公表する。
 参加できるのは、市の競争入札参加資格者名簿(測量等)に「建築関係建設コンサルタント業務」で登載されている者。所定の実績も求める。
 履行場所は古城小(鏑木2699)。敷地面積は1万3740平方メートル。都市計画区域外で用途地域の指定はない。既存建物の規模は同小校舎がRC造3階建て延べ3059平方メートル、体育館がRC造3階建て延べ1149平方メートル。解体するプールはRC造平屋709平方メートルとなっている。
 校舎は全体的に改修し、昇降機を設置する。既存のビオトープは解体、移転し、跡地はバス駐車場にする。裏庭は舗装して通路や駐車場をつくる。体育館は空調設備や太陽光発電設備を設置。敷地西側に通用門を新設する。
 1平方メートル当たりの建設工事費(想定)は校舎改修が23万円、屋内運動場改修が6万円、プール解体が3万5000円を見込む。建設工期は25年9月~26年10月を予定している。
 市は、現在20校(小学校15校、中学校5校)ある学校数を、10校(小学校7校、中学校3校)に再編する計画を進めている。30年をめどにすべての学校再編に着手したい考え。
 海上地域3小学校(鶴巻小、滝郷小、嚶鳴小)も統合を検討している。9月27日~10月2日に、各小学校でそれぞれ地域検討会議(第3回)を開催。いずれの会議も、3校統合に賛成する方向でまとまっているという。第4回は統合校の候補地について議論する。候補地は▽嚶鳴小▽旧海上中跡地▽海上公民館などの敷地▽海上中北側農地-が挙がっている。
 大規模校である中央小は、35年ごろに適正規模になる見込みのため、1校で運営する。古い校舎は40年ごろをめどに建て替える必要があり、借地も多いことから、移転も視野に入れる。第一中か第二中を候補地として、今後検討していくという。