関東整備局霞ケ浦導水工事/石岡トンネル第3工区の安全祈願祭・発進式開く

2024年10月28日 行事 [5面]

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 ◇施工は安藤ハザマ
 関東地方整備局霞ケ浦導水工事事務所が茨城県内で計画する「石岡トンネル第3工区」の掘進作業が始まった。泥水式シールド工法により、地下約40メートルに内径3・5メートルのトンネルを4880メートルにわたって掘削する。25日に茨城県茨城町の同工区現場で、施工を担当する安藤ハザマが安全祈願祭とシールドマシン発進式を行った。工期は2026年6月まで。
 石岡トンネルは県中部を流れる那珂川と霞ケ浦を結ぶ那珂導水路(延長約43キロ)の一部。掘削が始まった第3工区は、茨城町上飯沼地区の発進立坑から小美玉市堅倉地区の到達立坑までを担当する。シールドマシンの高速施工に対応したカッタービットの耐久性向上、セグメント出来形測定のためのスキャニング技術応用、土砂積み込み重機の自動化施工などを採用する。
 安全祈願祭には関東整備局や施工関係者らが出席した。同事務所の宮下規所長は「石岡トンネルとして最後の工区であり、この工区が完成すると、那珂川と霞ケ浦、利根川が初めてつながる。第3工区の掘削工事も施工者や地域の人々と共に一日も早い完成を目指して進めていく」とあいさつした。
 施工者を代表して安藤ハザマの藤本明生常務執行役員関東支店長が「石岡トンネル第1工区に続いて重要な工事に携われることの喜びと責任の重さを感じる。安全と品質を守り完成させたい」と述べた。
 □才川欽也所長(安藤ハザマ)の話□
 「たくさんの方々の協力を得られ発進を迎えることができた。発注者や元請職員、協力会社の皆さんと団結を深め工事を進めたい」。