静岡市/アリーナ整備基本計画案公表ホテル併設も視野、概算事業費300億円

2024年10月28日 工事・計画 [9面]

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 静岡市は、JR東静岡駅北口市有地に計画しているアリーナの基本計画案を明らかにした。施設規模は8000席以上、事業費は概算で約300億円、事業方式はPFI手法のBT(建設・移管)+コンセッション(公共施設等運営権)方式とした。順調に進めば2025~26年度に事業者の公募・選定、26~29年度に設計・建設を進め30年春のオープンを目指す。
 25日の会見で難波喬司市長が説明した。アリーナは最高峰のプロスポーツの試合や大規模なコンサートが開催可能な多目的に利用できる施設とする。商業施設やホテルの併設も考えている。JR東静岡駅と静岡鉄道長沼駅とペデストリアンデッキで直結し、地上部の混雑や渋滞を避ける。ペデストリアンデッキは市が整備する。
 防災機能では、アリーナ内に大型トラックが直接入ることができる搬入口やコンクリート製の床を設け、災害時は緊急物資集積所や避難所として活用する。セントラルキッチンも備えており、避難者へ飲食を提供する。
 東静岡駅周辺では新県立中央図書館の整備も計画。既存のグランシップやこれらの施設が連携することで相乗効果を生み出し、アリーナを核としたまちづくりを一体的に進める。
 市は25日に開始した市民意見の募集を踏まえ、本年度中に基本計画を策定する。基本計画策定支援業務は山下PCMが担当。