新守谷駅周辺土地区整(茨城県守谷市)、25年2月下旬に都市計画決定/準備会

2024年10月29日 工事・計画 [5面]

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 茨城県守谷市の新守谷駅周辺土地区画整理組合設立準備会は、2025年2月下旬にも市から都市計画決定を受ける見通しだ。設立認可は同2月下旬~3月上旬に申請し、同5~6月ごろに取得予定。着工は同8月で、換地処分は28年度となる見込み。土地区画整理事業は一括業務代行方式の組合施行を想定。同準備会は業務代行予定者に三井住友建設を選定し、20年12月に業務協定を結んでいる。
 「(仮称)新守谷駅周辺土地区画整理事業」の対象は御所台、松並向溜の各一部。計画面積は約13・5ヘクタール。現在の新守谷駅周辺地区は市街化調整区域であるため、新守谷駅を含む約14・6ヘクタールの区域区分を変更し、市街化区域に編入する予定という。
 地区計画によると、新守谷駅や常磐自動車道谷和原ICとの交通ネットワークを生かした都市形成を目指す。事業区域は▽工業地区(5・1ヘクタール)▽沿道商業地区(3・4ヘクタール)▽商業地区(2・4ヘクタール)▽住宅地区(1・6ヘクタール)▽沿道複合地区(1・0ヘクタール)-の5地区に分ける。適切な用途地域・高度地区変更も合わせて実施する。
 道路計画は、幹線道路3・3・4取手守谷線(延長260メートル、幅員25~37メートル)を骨格道路とし、区画道路4本(幅員12メートル、10・5メートル、9・5メートル、8・0メートル)を整備する。新守谷駅へ歩行者専用道路2本(幅員6・0メートル、4・0メートル)も設け、歩行者動線を確保する。
 進出事業者の公募は継続中。地権者による進出企業の決定は「24年度内」(準備会担当者)を予定している。
 守谷市は、新守谷駅周辺地区の都市計画案を29日まで同市役所で縦覧している。「土地区画整理事業の決定」「用途地域の変更」「高度地区の変更」「地区計画の決定」は市決定案件、「区域区分の変更」は県決定案件となる。意見書の提出は市内在住者や土地所有者など利害関係者が対象。