東京都足立区で活動する北千住駅前地区市街地再開発準備組合は、区など関係機関との協議を踏まえて計画を修正した。施設は南北方向に約60メートルの規模になる予定だったが、駅側への圧迫感を軽減するため約45メートルに縮小。700%への引き上げを見込んでいた容積率も650%に設定される見通しだ。延べ床面積は約4・1万平方メートルを計画。準備組合は2025年度の都市計画決定を目指し、区らと調整を続ける。
区が設けているアドバイザリー会議の意見を踏まえて計画を見直した。準備組合は9月、修正案を区に提出していた。計画地は千住旭町41ほか(区域面積約0・6ヘクタール)。JRなどが乗り入れる北千住駅の東側に隣接する。
修正案によると再開発施設は地下1階地上28階建て延べ4万1500平方メートルの規模で計画。高さは約110メートル。低層部に商業施設や子育て支援施設を入れる。中層部はホテル。高層部は住宅となる。
準備組合は17年8月に設立された。事業協力者として三井不動産レジデンシャル、トーショー・ホールディングス、大成建設が参画している。
区は再開発事業と連動し、北千住駅東口周辺地区の地区まちづくり計画を24年度中に変更する。再開発事業を生かし、防災力や住環境の向上に取り組む方向性を盛り込む。