名古屋市は1日、市有地と民有地の共同開発を計画しているアスナル金山エリアの再整備事業を具体化するため事業協力者の募集手続きを開始した。12月19日まで応募登録を受け付ける。提案書類の受け付け期間は2025年2月6日から12日まで。同3月下旬以降に審査結果を公表する予定。市は募集要項説明会を12日に開く。参加希望者は7日までにメールで申し込むことが必要。
参加資格は単体か企業グループで、▽14年度以降に完了した地区面積1・5ヘクタール以上の第1種市街地再開発事業で事業者(参加組合員、特定建築者、特定業務代行者、共同施行者含む)としての参加実績▽14年度以降に供用開始した大規模建築物(業務施設を含む複合用途で高さ100メートル以上、または延べ5万平方メートル以上)の設計、施工または発注の実績▽1日当たり5万人以上の駅に隣接した区域での開発、設計または施工の実績▽14年度以降、500席以上の劇場の設計、または施工の実績。企業グループの場合は構成員全体で要件を満たせばよい。
アスナル金山再整備は、中区金山1のアスナル金山街区の市有地と12番街区の民有地の土地を交換し、市街地再開発事業で開発することを想定している。整備内容の詳細検討や事業性などの検証段階から民間事業者の技術やノウハウを取り入れ、2カ年かけて再整備基本計画をまとめる。
提案対象範囲は、アスナル金山街区と金山1丁目12街区で構成するアスナル金山エリアと周辺道路を含めた約3・6ヘクタール。このうち宅地は市所有分が1万4200平方メートル、民間所有分は2605平方メートル。業務内容は導入機能の検討・市場調査、駅前複合施設計画案の作成、道路や交通ターミナルなど公共施設再整備検討、事業スキーム案作成など。
今後の想定スケジュールは、本年度に再整備実施方針を策定する。25~26年度で再整備基本計画を策定するとともに、26年度に民間事業参画者を公募、選定する。順調に進めば32年度以降の事業着手を目指している。
募集要項などは市ホームページに掲載。資料の提出、問い合わせ先はアスナル金山再整備事業事務局(住宅都市局まちづくり企画課、電話052・972・4224)。