石破茂首相が設立を表明してきた「防災庁」の設置準備室が1日、内閣官房に発足した。室長は阪田渉内閣官房副長官補、室長代理を長橋和久内閣官房復旧・復興支援総括官が務める。同日、石破首相と、設置準備を指示された赤沢亮正経済財政・再生担当相が東京・永田町の中央合同庁舎8号館内に看板を掛けた。
発足式で石破首相は「防災立国を早急に構築することが求められる」と訓示した。2026年度中の同庁設置、専任大臣の配置、「本気の事前防災のための組織」の整備を進める考えを示した。地方創生関係交付金で、防災の先進的な取り組みを支援する枠組みを整える考えも明らかにした。
準備室は20人体制。内閣官房、内閣府の担当者らで構成。国土交通省水管理・国土保全局防災課の担当者が参事官補佐を務めるなど関係省庁の職員が役職を兼務したり常駐したりする。