都市再生機構東北震災復興支援本部は、福島国際研究教育機構(F-REI)の整備に向けた「福島国際研究教育機構敷地整備工事」の詳細条件審査型一般競争入札を公告した。施工体制確認型の総合評価方式を採用する。単体か復興JVを対象に参加申請を21日まで受け付ける。入札書は2025年1月9日に締め切り、同1月10日に開札する。
同機構東日本地区の23・24年度一般競争参加資格で「土木工事」A等級に認定され、09年度以降に関連工事を元請で施工した実績が必要になる。
工事場所は福島県浪江町川添中ノ目ほか。JR常磐線浪江駅西側にあるF-REI施設整備予定地(敷地面積約16・9万平方メートル)の整地土工約6万立方メートル、防災施設工一式、構造物撤去工一式を施工する。工期は25年12月10日まで。
F-REIは東日本大震災の創造的復興を実現する多様な研究開発の中核拠点として計画。連携・交流、研究支援、研究のエリアごとに施設を配置。本部施設(約8600平方メートル)や本部機能支援施設(約7500平方メートル)、図書・情報施設(約4700平方メートル)、講堂・ホール施設(約5200平方メートル)、短期宿泊施設(約7800平方メートル)、研究実験施設(約4万3500平方メートル)の総延べ8万3900平方メートルを整備する。
機構が福島県や市町村の協力を得て用地の確保や都市計画の手続きを迅速に進め、国が施設を整備する。復興庁設置期間(30年度末まで)内での順次供用開始を目指している。
敷地造成設計業務はURリンケージとパシフィックコンサルタンツが受託。建築は東北地方整備局が「福島国際研究教育機構施設設計業務」を日建設計・日本設計・パシフィックコンサルタンツJVに委託している。