千葉県は、県立青葉の森公園内(千葉市)に計画している「新県立図書館・県文書館複合施設」の着工が2026年1月ごろになると明かした。完成は28年11月を予定している。建物はプレストレストコンクリート(PC)一部SR・S造3階建て塔屋1階延べ1万9010平方メートルの規模となる。設計業務は日本設計が担当している。施工者は未定。想定スケジュールによると入札手続きなどは25年度。開館は29年度となる見通し。
建設予定地は千葉市中央区青葉町にある県立青葉の森公園の北側敷地約1万8500平方メートル。基礎形式は直接基礎(マットスラブ)、布基礎、独立基礎。地盤改良は深層混合処理工法を採用する。建築面積は7625平方メートル。高さは19・9メートルとなっている。
▽中央図書館(中央区市場町11の1)▽西部図書館(松戸市千駄堀657の7)▽東部図書館(旭市ハの349)-の3館を1館に集約する。老朽化している県文書館(中央区中央4の15の7)の機能も複合させる。
基本設計によると、建物は同公園や近隣住宅に配慮した低層屋根型にする。想定収蔵能力は約270万冊。管理の効率化に向け自動化書庫を導入する。
1階は研修室や展示室などを配置。2階をメインフロアとし、一般資料や県資料、公文書などを収蔵する。3階は閲覧スペースを用意。吹き抜けや大階段も整備するという。
計画供用期間は80年を予定している。期間中に使われ方や需要の変化があった際、容易に改修できるよう、シンプルで汎用(はんよう)性の高い施設にする。