三井不動産が東京都日野市の日野自動車日野工場跡地で計画しているデータセンター(DC)の概要が明らかになった。建物は3棟総延べ16・2万平方メートルの規模で計画。設計を鹿島が担当している。施工者や着工・竣工の見通しは明らかにしていない。三井不は現在、同市と相模原市の2カ所でDCの開発を計画。受電容量は合計260メガワットの規模になる予定だ。
計画地は日野台3の1の32ほか(地名地番、敷地面積11万4118平方メートル)。JR中央線日野駅から約1・2キロに位置する。過去には日野自動車日野工場を構成する敷地で、三井不が2023年に取得していた。日野自動車が計上した譲渡益は約500億円。
敷地で「(仮称)日野市日野台3丁目計画」を推進する。建物はS造5階建て延べ6万3620平方メートルの規模が2棟、S造3階建て延べ3万3620平方メートルの規模が1棟となる。計画は三井不のロジスティクス本部が担当している。
同本部は7月、現在計画している開発8件を発表した。内訳は物流施設6件、DC2件。
発表会で篠塚寛之執行役員兼ロジスティクス本部長は、DCに関し「かなり大きい開発になる」と表現した。AIや5Gが普及する中、「さらなる大きな需要を感じ取っている」とも言い、今後も積極的に用地取得を続けていく姿勢を示した。