東京都/25年度予算要求状況公表、要求総額は過去最高の17・1兆円

2024年11月7日 行政・団体 [4面]

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 東京都は6日、各部局から提出された2025年度の予算要求状況を発表した。要求総額は24年度予算比3・4%増の17兆1164億円で過去最高額となった。このうち一般会計も4・4%増の8兆8215億円となり、過去最高を更新した。特別会計は2・7%増の6兆3607億円、公営企業会計は1・0%増の1兆9342億円だった。
 建設局は中小河川の整備に792億7百万円(24年度予算比40・3%増)を充てる。河川の護岸を整備するほか、「妙正寺川上流調節池(仮称)」と「柳瀬川上流第一調節池(仮称)」の基本設計に入る。幹線道路や東京外かく環状道路などの整備に1676億88百万円を計上。鉄道の連続立体交差(連立)事業には520億1百万円を振り向け、交通の円滑化や都民の安全・安心を確保する。
 高潮防御施設の整備には55億85百万円(50・9%増)を計上。石神井川や隅田川などで工事を進める。
 都市整備局は地下鉄有楽町線と南北線の延伸費用として、東京メトロに42億83百万円を助成する。木造住宅密集地域の解消を目指す防災密集地域再生促進事業には64億99百万円を充てる。
 今後、財務局や知事による査定を行い、25年1月ごろに予算案を公表する。
 建設関連事業を扱う主な部局の要求額は次の通り(かっこ内は24年度予算比)。
 【一般会計】
 ▽財務局=263億19百万円(4・2%増)▽都市整備局=906億56百万円(7・5%減)▽住宅政策本部=471億34百万円(4・0%増)▽建設局=6624億85百万円(4・1%増)▽港湾局=1095億82百万円(9・2%増)。