さいたま市は6日、「さいたま市新庁舎整備基本設計業務」の委託先をアール・アイ・エー・環境デザイン研究所JVに決めたと発表した。委託額は6億5084万2500円(税込み、以下同)。公募型プロポーザル方式で選定し、1日に契約した。プロポには3者が参加。同JVは新庁舎ビル横に設ける「屋根付き市民広場」を市民活動の場として具体的に提案した点などが評価された。事業費限度額は6億6871万6400円。履行期間は2026年4月30日まで。
新庁舎の建設地はJRさいたま新都心駅のバスターミナル周辺(大宮区北袋町1の603の1ほか、敷地面積約1・7ヘクタール)。基本設計先行型の実施設計・施工一括(DB)方式を採用し、新庁舎ビルと民間ビルを分けて建てる。
南側敷地に新庁舎ビル、北側敷地に民設民営の民間ビルを置く。新庁舎ビルは高層の行政部分をセットバックさせ、低層の議会部分が基壇部となる。ビル横に屋根付きの市民広場を設け、さいたま新都心駅と接続する。
総延べ面積は約5万平方メートル。うち行政部分は約4万1000平方メートル、議会部分は約3600平方メートル、駐車場は約5300平方メートルとなる。概算事業費は約400億円。このうち予定工事費に371億円を見込む。26年度にDB事業者を決め、27年度以降に実施設計に着手する。工期は28年4月1日~31年2月28日の予定。
市は基本設計業務の選定に先立ち、9月に「さいたま市新庁舎整備基本設計等発注者支援業務」の委託先を日建設計コンストラクション・マネジメント(NCM)に決定している。