回転窓/気になる市政・国政の動向

2024年11月12日 論説・コラム [1面]

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 尾張名古屋は城でもつ--。江戸時代に流行した俗謡の一節で、城下町など地域一帯の繁栄を支えている城を自慢したものだ▼城郭建築での国宝第1号(1930年)に指定された名古屋城は、天下分け目の合戦に勝利した徳川家康が大阪の豊臣方に備えるために築城。1615年にほぼ完成し、御三家筆頭である尾張徳川家の居城として栄えた▼戦時中の空襲で本丸のほとんどを焼失したが、1959年に天守閣(SRC造)を再建し、2018年には復元した本丸御殿が全体公開された。現在は耐震性の問題などで天守閣内部を閉鎖。名古屋市は木造天守の復元計画を進めている▼国政に復帰した前市長の自動失職に伴う名古屋市長選挙が10日告示され、無所属新人の7人が立候補を届け出た。投開票は24日。これまで進められた市政の評価などが争点となり、各候補者が示す名古屋城を巡る今後の対応方針にも注目が集まる▼先月の衆院総選挙を経て、特別国会が11日に召集された。第103代首相が選出され、新内閣も発足。国際情勢が大きく変化する中、与野党は互いに歩み寄り、内政の安定化に努めることが求められよう。

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