大手町五丁目第一地区再開発/静岡県沼津市が都計決定、準備組合は26年度本組合移行

2024年11月14日 工事・計画 [7面]

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 静岡県沼津市の大手町五丁目第一地区市街地再開発準備組合(古澤隆理事長)は13日、マルサン書店仲見世店の跡地約0・4ヘクタール(大手町5)で計画している再開発事業の概要を明らかにした。店舗や住宅などが入る複合施設で、現時点では25階程度で延べ約2万8500平方メートルの規模を想定。2026年度に本組合を設立し、31年度ごろの完成を目指している。
 同日付で沼津市が大手町五丁目第一地区第1種市街地再開発事業を都市計画決定したことを受け、名取正純副理事長と松下藤彦事務局長が市役所を訪れ、頼重秀一市長らに事業の概要を説明した。今後のスケジュールとして測量や基本設計などに入り、25年度中に本組合設立の認可申請を行いたい考え。再開発でまちのにぎわい創出、居住人口増などにつなげる。旭化成不動産レジデンス・三菱地所レジデンスJVが事業協力者として参画している。
 名取副理事長は「コロナ禍などもあり足踏みしたが、都計決定したことで大きく一歩を踏み出した。身を引き締めて事業に取り組みたい」と力強く語った。頼重市長も「大手町地区は中心市街地形成の核となる地区。再開発事業でまちの更新も進む。鉄道高架事業を中心とした沼津駅周辺総合整備事業と連携しながら事業に取り組みたい」と話し、市も事業推進へ協力していく考えを示した。