建設産業専門団体連合会(建専連、岩田正吾会長)は14日、2024年度全国大会を東京都港区のニッショーホールで開いた。「職人たちの未来予想図-現場に光るやりがいの汗-」をテーマに建設業の現状と将来展望を描いた寸劇と、有識者による討論が行われた。冒頭あいさつした岩田会長は「若者が入りたいと思う業界となるよう、今も額に汗する職人の賃上げ実現へ頑張る」と決意表明した=写真。
岩田会長は改正建設業法で措置された「労務費に関する基準(標準労務費)」をベースとする労務費の見積もり規制に触れ「発注者など関係者の理解を得るとともに、われわれも労務費を原資にした不毛な競争をしない、させない意識を持って取り組む必要がある」と訴えた。来賓の吉岡幹夫事務次官は標準労務費の実効性確保に向け「官民で知恵を出し、新しい仕組みがしっかり機能するようにしたい」と述べた。
宮本洋一日本建設業連合会会長は、建専連や専門工事会社と「手を携え建設業の変革を推進することが肝要」、今井雅則全国建設業協会会長は「働く人が夢と誇りを持って活躍できる希望ある産業に向けオール建設業で全力で取り組む」と述べ、いずれも緊密に連携する姿勢を強調した。