日建設計は18日、Zebras and Company(Z&C、東京都港区、阿座上陽平代表取締役)と共に、共創型社会環境デザインプログラムを開始すると発表した。日建設計の持つ専門性を生かして地域の社会起業家と共創し、より広く社会課題解決を目指す仕組みづくりに取り組む。暮らしの潜在的ニーズを見つめるスキルなどプログラムを通じて得た知見や経験を未来の都市に生かす。未来の都市における新たな価値創出の実現につなげる。
共創型社会環境デザインプログラム「FUTURE LENS(フューチャーレンズ)」では、地域とつながりのある社会起業家が取り組む事業の価値の体系化や、社会課題の可視化を推進し、未来への視点を社会に広げるための仕組みとして展開する。実証研究費を提供するとともに、日建設計が進める共創の場「PYNT(ピント)」のチームやZ&Cが伴走支援する。募集事業者数は3者程度を見込む。金額は1事業者当たり年間最大500万円とし、原則2年継続する。
エントリー期間は12月中旬~2025年1月中旬を予定。書類選考や審査会を経て同3月末~4月上旬にも選考結果を通知する見通しだ。日建設計の大松敦社長は「社外の人を起点として共創していくことで、これまでできなかった地域の価値の定量化や、より価値を高める機会が創出できると期待している」とコメントしている。
説明会は12月18、19日に実施する。詳細はホームページ(https://futurelens.peatix.com)に掲載している。