◇25年2月ごろ委託先決定
栃木県小山市は老朽化が著しい中央市民会館(中央町1の1の1)の建て替えへ向け、基本構想・基本計画策定支援業務(正式な業務名は未定)を近く発注する。発注方式は公募型プロポーザル方式を軸に検討する。2025年2月ごろの委託先決定を目指す。移転建て替えを想定する。JR小山駅前西口の再開発ビル「ロブレ」の再々開発と連動して事業化したい考えだ。
市は今月5日、市議会にロブレを中央市民会館の移転候補地とする案を報告。市議会や関係者らとともに今後、検討を進めていくことを表明した。
中央市民会館は1978年に竣工した。施設は▽文化センター▽中央公民館▽中央図書館小山分館-の三つの機能で構成する。建物はSRC造地下3階地上2階建て延べ9759平方メートルの規模。設計・監理はカトー設計事務所(宇都宮市)と小山市、施工は大成建設が担当した。
ロブレの所在地は中央町3の7の1。建物は、商業施設や映画館が入る「ロブレ」(SRC造地下2階地上8階建て延べ4万1712平方メートル)と、駐車場(632台)と駐輪場がある「ロブレ632」(SRC造地下1階地上8階建て延べ2万5156平方メートル)で構成する。オープンはともに1994年。2棟は連絡通路で結ばれている。
施設の老朽化から市はロブレを閉鎖・解体し、跡地で再々開発事業を行う方向で検討している。25年度初頭以降に準備組合を立ち上げ、最短で26年度の都市計画決定、27年度の本組合設立認可を想定。29年度着工、32年度完成を目指す。
基本構想・基本計画策定支援業務の委託費は24、25年度の債務負担行為として1450万円を設定済み。再々開発ビル内での新たな中央市民会館の規模、施設内容などを固める。