回転窓/スポーツと社内交流

2024年11月19日 論説・コラム [1面]

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 運動会などスポーツ関連のイベントで役職員らの親睦を深める企業の取り組みが活発だ。近年のコロナ禍で対面による接触が制限されたこともあり、同じ企業で働く社員らの一体感の醸成、他部署との人脈づくりといった狙いがあるようだ▼取材先への道すがら高層ビルの公開空地で大縄跳び大会が先日行われていた。ビルの管理会社がテナント同士の交流を促すとともに、地域活性化の一環で実施。昼休みの時間帯で参加チームの関係者以外の人たちも観戦し、大変盛り上がっていた▼実際に体を動かす競技だけでなく、eスポーツを社内イベントとして開催する社も目立つ。体力に自信のない人や若者の参加促進など、誰でも気軽に参加できるよう工夫を凝らす▼グローバルプロデュース(東京都渋谷区)が企業運動会の参加者らへ5月に行った調査によると、8割以上が実施に賛同。良かった理由では「同僚や上司の仕事中とは違う一面を見られた」ことが最も多かった▼一方で良くなかった理由の最多は「休日に開催されたから」。働き手の価値観が多様化する中、コミュニケーションの取り方も柔軟に考える必要があろう。