千代田町中心拠点再開発(前橋市)、12月にも組合設立認可申請へ/準備組合

2024年11月21日 工事・計画 [5面]

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 前橋市の千代田町中心拠点地区市街地再開発準備組合(代表理事・渋沢彰一スズラン社長)が、12月~2025年1月にも本組合設立認可申請書の市への提出を目指している。百貨店・スズランの本館や新館、別館がある敷地に総延べ約4万1000平方メートルの再開発ビルを建てる計画。24年度内の本組合設立認可、25年度の権利変換計画認可を想定。26年度に既存建物の解体工事、27年度に再開発ビルの建設工事に着手し、30年度の完成を目指す。
 「千代田町中心拠点地区第一種市街地再開発事業」の計画地は千代田町2丁目と4丁目にまたがる。敷地をスズラン本館や新館の敷地の東街区(敷地面積約7500平方メートル)と、同別館や駐車場、イベント広場などがある西街区(約1万1600平方メートル)に分けて再開発事業を進める。
 東街区は、共愛学園(前橋市、須田洋一理事長)が延べ約9000平方メートルの小中一貫校を整備・運営する。延べ約8000平方メートルの共同住宅も建設する。西街区には、延べ8000平方メートル程度のオフィスビル、図書館、商業施設をそれぞれ建てる方針だ。
 準備組合は、大和リースを代表者として▽ヤマト(前橋市)▽大和ハウス工業▽石井設計(前橋市)▽小林工業(同)▽ユーデーコンサルタンツ-を構成員とする6社JVが事業協力者として入っている。
 近接地では、市が所有する複合施設「前橋テルサ」を解体し、跡地に民間活力を導入し活用する事業が計画されている。再開発事業で西街区にあるイベント広場が閉鎖されるため、その代替地としてテルサの解体跡地を暫定利用しながら、活用方法を検討していく。