大阪府大阪狭山市/福祉施設集約整備、25年度に基本計画検討

2024年11月21日 工事・計画 [14面]

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 大阪府大阪狭山市は狭山池公園の西側に位置する今熊地区とその周辺にある福祉施設の計9施設を集約整備する計画で、2025年度に基本計画の検討に入る。現在、「令和6年度今熊地区周辺エリア複合施設基本構想策定支援業務」をパスコに委託し進めている。最適な事業手法を見極め、25年度当初予算に基本計画の委託費を盛り込む。
 複合施設は「大阪狭山市公共施設再配置計画第1期計画」に基づき、今熊地区(今熊1ほか)に建設する。複合化で共有部分や利用率の低いスペースなどを整理し、9施設の総延べ床面積を現在の1万0766平方メートルから約6200平方メートルに圧縮することで、将来の維持管理コストの縮減を目指す。
 基本構想策定後は25年度に基本計画、基本・実施設計を進め、26~29年度に工事、30年度初めのオープンを目指す。設計・施工一括(DB)方式の導入を視野に入れるが、基本計画、基本・実施設計、工事のどの範囲を一括発注するかは未定。
 基本構想策定支援業務では資料収集・整理、施設整備の基本理念・基本方針・コンセプトへの助言と検討、必要な機能、性能と規模などの整理・検討、維持管理・施設運営の考え方の整理、事業手法、スケジュール、概算事業費の算定などを行う。履行期限は25年3月31日。
 対象施設は今熊地区にある▽老人福祉センター(さやま荘)▽心身障害者福祉センターと母子・父子福祉センター▽公民館▽図書館▽障害者地域活動支援センター▽保健センター-の6施設、周辺地区にある▽社会教育センター▽旧狭山・美原医療保健センター▽旧くみの木幼稚園-の3施設の計9施設。いずれも1970~80年代に完成した。周辺地区3施設の跡地は集約後に活用方法を検討する。