広島八丁堀3・7地区市街地再開発準備組合(砂原傑理事長)は20日、再開発地区周辺の住民へ再開発計画案の概要説明を行った。区域面積約1・2ヘクタールをA・Bの2街区に区分し、3棟総延べ約7万9300平方メートルの再開発ビルを整備する。事業協力者に大成建設、NTT都市開発、コンサルタントとしてアール・アイ・エー、復建調査設計が参画している。今後、地権者らの合意形成を図りながら、2025年度の都市計画決定を目指す。
再開発の対象地は、広島市の中心地で広島YMCAや京口門公園を含む中区八丁堀3、7(区域面積約1・2ヘクタール)。再開発のコンセプトは「住み働き学ぶ京口ゲートタウン~新時代へのゲートをくぐる都心ニューライフの提供~」。その実現へ▽多世代が住み・働き・国際的な体験・交流ができる拠点づくり▽公園と公益施設が一体となった交流空間・交流拠点づくり▽教育・文化を通じた国際機能(グローバル)と地元(ローカル)との接点づくり▽複合的な機能導入による広島中心エリア・八丁堀エリアの回遊性づくり-の四つをキーワードに置く。
京口門公園や幟会館を含む敷地北側をA街区とし、広島YMCAの移転を核にオフィス、集会所、教育・国際交流機能など収容する。規模は1棟(高さ約60メートル)、延べ約1万8600平方メートル。現京口門公園もA街区南端に移転させる。
広島YMCAがある敷地南側をB街区に設定。広島中央警察署側に約400戸が入る住宅棟(高さ約120メートル、延べ約4万2500平方メートル)、民地内空地を挟みオフィス棟(高さ約60メートル、延べ約1万8200平方メートル)を整備する。
都市計画決定を受けた後、26年度以降に本組合設立、権利変換計画承認を得て、A街区から着工し、完成後にB街区の建設に入り、30年代半ばの工事完成を想定している。