京都府は、「京都アリーナ(仮称)」の整備・運営などを担う事業者を決める公募型プロポーザルで、伊藤忠商事を代表とするグループを優先交渉権者に選定した。向日町競輪場(向日市寺戸町西ノ段5)の余剰地3万3146平方メートルに、9000席規模のアリーナをDBFO(設計・建設・資金調達・運営)方式で整備する。事業費は約348億円で、府は12月補正予算案に2057年度までの債務負担行為を設定する。設計・建設期間は25年3月~28年7月で、開業は同10月を予定。
提案によると、施設規模はS造5階建て延べ2万9774平方メートル。競技面積はメインアリーナが68メートル×48メートルで、サブアリーナが38・7メートル×22・5メートル。観客席はスポーツ利用時が8925席、コンサート利用時が9328席。エントランス前にはオープンスペースを設け、地域住民の交流拠点として活用する。
府は完成した施設の建物本体を取得し、事業者に土地と建物を無償で貸し付ける。維持管理・運営は28年度から3期で計29年9カ月を想定。
同グループの構成員は、▽伊藤忠商事(代表企業、設計・整備期間のプロジェクトマネジメント)▽梓設計(設計)▽大林組(建設)▽電通(維持管理・運営期間のプロジェクトマネジメント)▽ハリマビステム(維持管理)▽協栄ビル管理(同)▽伊藤忠アーバンコミュニティ(同)▽シンコースポーツ(運営)▽NTT・TCリース(ファイナンス)▽京銀リース(同)。