静岡県焼津市は26日、焼津漁港新港地区の約3・4ヘクタールを有効活用する事業者の公募手続きを開始した。焼津の魅力を発信するため物販や飲食、体験、宿泊などの機能を備えた事業計画を求める。参加表明書などの提出期限は2025年1月31日。提案書は同3月3日から7日まで受け付け、プレゼンテーションを経て同3月18日に優先交渉権者を決定、同3月25日に結果を通知する予定。27年度中の供用開始が目標。
対象地は、親水広場やアクアスやいづと志太海岸線に挟まれた区域(鰯ケ島、小川)。計画では、▽焼津の水産加工品などを購入できる物販機能▽水産物をその場で味わえる飲食機能や食の体験機能▽景観、地域資源や食などを楽しめる宿泊機能▽漁港の魅力を体感できる体験型機能▽漁業の歴史や食文化を学べる情報発信機能-などをすべて備えた施設開発とする。駐車場や各種イベントに対応するスペースも設ける。
土地は、市が事業用定期借地権を設定し貸し付ける。貸付期間は10年以上30年未満。事業者は自らの資金で施設を設計・建設し維持管理・運営する。参加資格は単体か企業グループ。市は事業者と25年4月に基本協定、同9月までに事業契約を締結する。
現地説明会は25年1月中に実施する。希望者は同1月6日から10日までに申し込む。開催日時は別途通知する。
公募要項などは市ホームページに掲載。資料の提出、問い合わせ先は経済部誘致戦略課(電話054・626・2260)。