香川県/県有施設更新時に集約・転用検討、高松合同と本庁北館は規模縮小へ

2024年11月27日 工事・計画 [11面]

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 香川県が県有施設の在り方の検討で一工夫している。老朽化した施設は計画的な修繕による財政負担の軽減や平準化に加え、最適配置を重要視。建物更新の際には集約化や転用も検討するようにしている。具体的には高松市内の畜産試験場と水産試験場は建て替えに伴い建物を集約化する。同じく高松市内の高松合同庁舎と本庁舎北館は移転や建て替えに合わせてダウンサイジングによる規模の適正化を図るとしている。
 本年度に、畜産試験場は本館・実験棟と付帯施設の建て替えに向けた基本設計、水産試験場は新施設の基本設計を行う予定だ。本庁舎北館は再編整備基本計画策定業務を松田平田設計に委託し、年度内に計画を取りまとめることにしている。
 高松合同庁舎は運転免許センター東側にある県有地に移転する。磯野建築事務所が基本設計を担当。規模は現在の延べ5846平方メートルから4800平方メートルに縮小する方向だ。
 長寿命化対策による効果が見込まれる施設は順次、保全計画を策定し計画的な修繕に努めている。25年度末までを計画期間とする「香川県県有公共施設等総合管理計画」の更新を予定している。