京成電鉄、東武鉄道、大和ハウス工業、東方地所の4者が事業主体となる新鎌ケ谷駅(千葉県鎌ケ谷市)南側の住宅棟・商業棟の整備が順調に進展している。京成電鉄は未定としていた本体工事の施工者と構造を明かした。住宅棟は長谷工コーポレーション、商業棟は京成建設が担当している。構造は住宅棟がRC造、商業棟がS一部RC造となる。いずれも工期は2027年1月末を予定する。
施工の請負契約の締結時期は住宅棟が7月、商業棟が6月という。現場は10月時点で基礎工事に着手している。
住宅棟の工事名称は「(仮称)鎌ケ谷市新鎌ケ谷1丁目計画新築工事」。4者が主体となる。計画地は鎌ケ谷市新鎌ケ谷1の12の4(敷地面積4933平方メートル)。建物はRC造15階建て延べ1万9184平方メートルの規模。戸数は191戸。設計は長谷工コーポレーションが手掛けた。造成工事は同社と京成建設が担当した。
商業棟の工事名称は「(仮称)新鎌ケ谷駅前計画(商業棟)」。主体は京成電鉄となっている。計画地は新鎌ケ谷1の12の1ほか。新築部の敷地面積は2150平方メートルで、駅舎部を含む開発区域全体の面積は9019平方メートル。建物規模はS一部RC造地下1階地上6階建て。新築する商業棟と駐車場の総延べ床面積は1万1759平方メートルとなる。設計と造成工事は京成建設が担った。
同駅南側の土地は県が保有していた。鎌ケ谷市の中心地区として商業や娯楽などの機能を備えた複合施設を整備することを条件に、土地の分譲を実施。事業予定者として23年3月に京成電鉄・東武鉄道・大和ハウス工業・東方地所JVを選定した。同JVの提案によると、商業棟は地上部に飲食店や物販店を、地下に駐車場を配置する。南北と東西にそれぞれ自由通路を設け、南側と西側に広場を整備するという。