日建連/日建連表彰2024表彰式開く、土木賞12件・BCS賞15件の受賞たたえる

2024年12月3日 行事 [1面]

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 日本建設業連合会(日建連、宮本洋一会長)は11月29日、土木、建築両分野を対象にした「日建連表彰2024」の表彰式を東京都港区のThe Okura Tokyoで開いた=写真。土木分野の優れたプロジェクトや構造物を表彰する第5回「土木賞」は12件、国内で建設した優良建築物を表彰する第65回「BCS賞」は15件が受賞した。宮本会長が関係者に表彰状を授与し、功績をたたえた。
 冒頭あいさつした宮本会長は「日建連表彰は良質な社会資本や優れた建築物を創造し、その実現に寄与した方々の功績をたたえるもの。日建連では日建連表彰の知名度向上に取り組んでおり、建設業関係者の間で日建連表彰の価値が高まってきていることを大変うれしく思う。建設業界を代表する表彰制度として定着・発展するよう研さんを積み重ねていく」と語った。
 土木賞とBCS賞の選考委員を代表し、京都大学の木村亮名誉教授と東京大学の稲山正弘名誉教授が講評した。
 受賞者を代表し「東海道線支線南2地区路盤新設他工事狭隘(きょうあい)近接東海道本線営業線直下での交差部桁受替・直下切換工事」で土木賞を受賞したJR西日本の森清裕与之大阪工事事務所長は、橋脚の先端の許容変位幅が12ミリ、工事桁撤去にかけられる時間が15時間という難工事のポイントを説明。その上で「施工時間が最短となる施工計画を検討し、検証を重ねて実施工に臨み切り替えを実現できた。これらはすべての関係者が相互に協力し、取り組んだ成果だ」と語った。
 続いて「ところざわサクラタウン」でBCS賞を受賞したKADOKAWAの夏野剛社長は、建物の竣工時期とコロナ禍が重なったことなどを受け開業後、一部用途を変更したことについて「建てたときと違う用途にした点を評価され、うれしく思う。非常に苦心し、方向転換しながら運営してきた」と喜びを語った。今後の建物の活用に当たっては「サステナブルな建築物になるという確信を持っている」と力を込めた。