三重県多気町は、「多気地域統合小学校建設基本計画」の案を示した。建設地は涵翠池の東側(相可)を想定する。敷地面積は4万平方メートル。校舎棟の規模は延べ約7800平方メートル、屋内運動場は1400平方メートル、グラウンドは1万6000平方メートルを見込む。
多気地域小学校統合準備委員会で検討を進め、年度内の基本計画策定を目指す。
相可、佐奈、津田、外城田の4小学校を1校に統合するため、新たな小学校を建設する。
案によると、整備コンセプトには個別最適な学びと共同的な学びを実現する学習環境の整備や地域、社会と連携・協働できる共創空間の実現などを掲げる。校舎棟には普通教室や特別教室、管理諸室などが入る。学年団で集まることのできる広さの多目的オープンスペースも備える。環境負荷の低減を図り、ZEB Oriented相当の施設を検討する。
建設予定地は民有地。造成で平場を確保する。校舎棟は北側を中心に配置し、屋内運動場と校舎棟の間には大屋根を設ける。グラウンドは南側に整備する。
概算事業費は積算中。事業の安定性の確保や財政負担の軽減、工期短縮などの観点で事業スキームを検討し、民間活力の導入も視野に入れる。開校は2031年度を予定する。