東京都/神代植物公園(調布市)南東エリアを整備、換地手法を検討

2024年12月11日 工事・計画 [4面]

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 東京都は調布市にある神代植物公園の都市計画決定区域で一部エリアを公園として整備するため、2025年度に地元住民に事業説明会を開く。事業予定区域は神代植物公園の南東方向(深大寺南町4の一部)に位置し、広さは2・1ヘクタール。25年度以降に用地測量や都市計画事業の認可取得などを行う。並行して土地の交換や宅地の整形化などを含めた換地手法の活用も検討する。
 説明会では事業の進め方などについて話す。地元住民との対話の場としても位置付け、25年度に複数回開く。オープンハウス形式での開催も検討する。公園整備を巡っては25年度以降に用地測量を実施し、都市計画事業の認可を取得。その後、用地説明会を開く。用地取得や補償を行った後、工事に着手する。
 事業予定区域は、水と緑のネットワークの形成、防災機能向上の観点などから都市公園として整備する。区域内には住むことができなくなるため、現在、対象区域に住んでいる住民には、個々の事情や住み替えの意向を確認しつつ、事業を推進する。
 事業予定区域内を南北に通る市道は公園整備に伴い通行できなくなる。区域外への道路の付け替えを検討し、区域内の住宅が接道できる環境を整える。
 神代植物公園は1957年に都市計画決定された。都市計画決定区域の面積は約100・32ヘクタール。61年には都内唯一の植物公園として開園した。2024年3月時点で開園区域は50・96ヘクタールとなっている。開園済みの部分は都建設局が管理。今回の公園整備は都都市整備局が担当する。