東京都は代々木公園(渋谷区)にあるオリンピック記念宿舎の建て替え工事を2025年1月に着手する。新たな記念宿舎の規模は既存とほぼ同じ平屋約120平方メートル。現在、建物内には人が入れないが、建て替え後は中に入ってくつろげる空間を設ける。記念宿舎周辺にある園路や広場も改修し、来園者が楽しめるエリアを創出する。
記念宿舎は築70年以上が経過し、内外装ともに劣化が進んでいた。新たな建物は木造で現在の外観デザインを継承する。内部にはカフェなどを入れる計画だ。
記念宿舎に通じる園路には照明設備を設置する。近くにある「見本園」も改修。現存する記念樹木を生かし、来園者が憩えるベンチなどを備えた広場空間に刷新する。
工事は記念宿舎の建て替えから着手し、その後周辺エリアへと展開する。利用開始は26年3月を予定している。
今回の工事は「都立公園リフレッシュプロジェクト」の一環。誰もが使いやすく楽しめるよう公園をリニューアルする。対象は代々木公園のほか小金井公園(小金井市)など約10カ所で、期間は10年間。エントランスや園路広場などまとまったエリアを改修する。