土木学会(佐々木葉会長)が中高生向けに土木の魅力について発信する取り組みに力を入れている。土木の役割について楽しみながら学べるオリジナルカードゲーム「ドボ・シティ」を12月中に全国の工業高校など162校に配布する。ドボ・シティの企画に携わった福田悠太氏(日本工営)は「カードのデザインやメモの知識を楽しんだり、現場と同様に五感をフルに使って土木の魅力を感じたりしてほしい」と学生への広まりに期待を寄せる。
ドボ・シティは田中茂義前会長の特別プロジェクトとして立ち上がった企画。前会長プロジェクトに伴い発足した土木学会プロモーション課の福田氏、中島裕樹氏(大成建設)、葭田学氏(同)の3人が中心となって企画した。2024年に製品化。全国の工業高校160校と、全国高等学校土木教育研究会指定の2校の計162校に配布する。
今後は中学生などへの展開も視野に入れる。「ドボ・シティは幅広い年代の人が一つのゲームで土木コミュニケーション(ドボニケーション)を図れる作品。『ゲームしようぜ』という感覚で『ドボ・シティしようぜ』と言われるようになったらうれしい」(福田氏)。