阪神高速道路会社は、大阪湾岸道路西伸部(六甲アイランド北~駒栄)事業のうち、六甲アイランドとポートアイランド間に位置する新港・灘浜航路部に架橋する7径間連続4主塔の橋梁形式として国内初、世界最大規模となる鋼斜張橋を建設する。
技術提案・交渉方式の設計交渉・施工タイプを適用する「新港・灘浜航路工区(西)鋼斜張橋工事」と「同(東)鋼斜張橋工事」の事業者を選定する公募型プロポーザルを実施し、西工区は20億0870万円(税抜き、以下同)で横河ブリッジ・エム・エムブリッジ・JFEエンジニアリング・宮地エンジニアリング・日本ファブテック・三井住友建設鉄構エンジニアリング・横河NSエンジニアリングJV、東工区は18億1470万円でIHIインフラシステム・川田工業・カナデビア・高田機工・瀧上工業・駒井ハルテック・日本車両製造・UBEマシナリーJVを優先交渉権者に選定した。
設計交渉・施工タイプは、設計、施工の受注者は同一だが契約は別々に行う。優先交渉権者として選定された者と設計業務の契約を締結後、同社と優先交渉権者との間で価格などの交渉を行い工事契約に至る。
神戸市の東灘区と長田区を結ぶ大阪湾岸道路西伸部(延長14・5キロ)のうち、六甲アイランド(東灘区)とポートアイランド(中央区)間の海上部に架ける斜張橋を建設する。
神戸港の新港航路と灘浜航路を通り、橋梁形式は7径間連続4主塔鋼斜張橋。橋長は2739メートル。支間長は653メートル。主塔の高さは191~213メートル。東工区はアプローチ部の2径間連続細幅箱桁橋(延長154メートル)も施工する。
設計業務では、主構造の詳細設計を行い、斜張橋の解析や架設計画などを検討する。業務期間はいずれも2027年6月12日まで。概算の鋼重は西工区が主塔1万5500トン、桁2万9500トン、橋脚5000トンの計5万トン。東工区が主塔1万4500トン、桁2万9000トン、橋脚3200トン、アプローチ橋の桁2100トン、橋脚1200トンの計5万トン。ケーブルの重量は含まない。
両工区とも工事は鋼主塔工2基、ケーブル工、鋼桁工、鋼製橋脚工。工期は工事契約時に設定する。西工区の工事場所は神戸市中央区港島5、東工区は同東灘区向洋町西3。