回転窓/激動の時代に

2024年12月27日 論説・コラム [1面]

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 2024年がまもなく終わる。皆さんにとって、どのような年だっただろうか。4月には建設業に時間外労働の上限規制が適用。魅力ある産業に転換するための生みの苦しみを感じる場面もあった▼世相を1文字で表す「今年の漢字」(日本漢字能力検定協会主催)の1位は「金」。パリ五輪・パラリンピックのメダルラッシュや政治の裏金問題、物価高騰などが関心を集めた。「災」「翔」「震」「新」が上位に連なっており、明るさと不安が混在する今を表している▼20年代も中間地点を迎える。社会を一変させたコロナ禍や、ロシアによるウクライナ侵攻、緊迫度を増す中東情勢、生成AIの浸透など世界史に刻まれるであろう動きがめじろ押し。激動の時代を私たちは生きている▼今年の本紙発行はきょうまで。「良いお年をお迎え下さい」と話を締めたいところだが年末年始も社会は動く▼年初の能登半島地震では、発災直後から行政や建設業界らの関係者が支援に奔走した。被災地での奮闘は今も続く。国や地域の守り手がいるからこそ、笑顔で過ごせる日常が保たれる。平穏な日々の裏側にあることを忘れずにいたい。

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