福島県会津美里町雀林地区で毎年1月7日、伝統行事の「ヘビの御年始」が行われる。五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を祈願し、法用寺仁王門に1年間祭られていたわら製のヘビを子どもたちが担いで家々を回る▼かつて水不足で苦しんだ人々が地元の神社に水の神様である五龍王神を祭った。そしてこの龍を模して作ったわらの大蛇を仁王門に飾り、お参りするようになったのがヘビの御年始の起源という。町の観光ポータルサイトから引いた▼古くから信仰と畏怖の対象であったヘビにまつわる故事や伝承は多い。脱皮を繰り返し成長するヘビは「再生」「繁栄」の象徴とも言われる。今年の干支は「乙巳(きのとみ)」。過去の巳年にはベルリンの壁崩壊(1989年)、経済政策「アベノミクス」始動(2013年)などがあった▼1日発行の本紙新年企画特集号で年男・年女の方々に聞いた「今年の目標」を掲載している。勇往邁(まい)進、挑戦、追求、日々向上…。それぞれの思いが込められたコメントから、読んでいるこちらが元気をもらえてありがたい▼きょう6日は企業や官公庁などの多くが仕事始め。成長と繁栄を期する大切な1年がスタートした。