大阪メトロと大阪公立大学は大阪城東部地区1・5期開発事業に向けた事業者の選定に関するスケジュールを固めた。開発事業者の公募要領は2月下旬に公表する。5月下旬に参加申込書や企画提案書の受け付けを締め切り、7月上旬に優先交渉権者を決定する。
2028年春のまちびらきを目指し、地域の新たな拠点づくりに向けた大規模開発を進めるため、24年12月27日に公募方針を公表した。
開発の対象エリアは大阪市城東区森之宮に位置するA地区(4208平方メートル)、B地区(2万0865平方メートル)、C1地区(1197平方メートル)の3地区。新駅や大学関連施設、アリーナを含む複合開発により、国際色豊かな拠点の形成と交流・集客機能の充実を目指す。
A地区は民間活力を含む大阪公立大学森之宮キャンパス1・5期用地として位置付け、学術研究や教育施設を中心とした「知の拠点」として整備する。大学との連携を通じて、多世代・多様な人々が集い、新しい知見やイノベーションを創出する場の実現を求める。
B地区はC1地区とともに、新駅を核とした歩行者空間のネットワーク化や商業施設の導入を計画。最低1万人以上収容できるアリーナやホールなどの大規模集客施設を導入、A~B地区をつなぐ歩行者専用立体通路も設置する。大学と新駅、商業エリアをシームレスに結ぶことで利便性の向上と活気ある空間を創出する。
応募者には各地区の特性を踏まえた総合的な開発提案を求める。SPC(特定目的会社)の設立によるプロジェクト運営の能力やエリアマネジメントの実績、延べ床面積2万平方メートル以上の複合施設や不動産開発での実績を求める。地域住民や地権者との協働による円滑なプロジェクト推進能力や持続可能性を考慮した環境配慮型の提案も重視する。
大阪府・市は大阪城東部地区を大阪東西軸の重要な拠点と位置付けており、国際的にも魅力ある都市空間の実現を目指している。